人類史上最大級であった自然災害ランキングTOP4
今回紹介する自然災害の数々は、甚大な被害と死者をもたらしました。自然災害と言うのは、人間の頭脳でははかり知れない量の破壊と死者をもたらす大惨事です。Live Scienceの調査によると、干ばつ、洪水、地震、津波などの自然災害によって、世界で毎年約6万人が死亡しており、さらに1億5千万人がその影響を受けているそうです。ここでは、現代史の中で最も破壊的かつ復旧費用のかかった自然災害のいくつかを紹介します。
ガルベストン・ハリケーン(1900年)
1900年9月8日、テキサス州沿岸の島、ガルベストンが大型ハリケーンに見舞われました。ガルベストンはかつてテキサス州最大の港湾都市のひとつでありましたが、風速140mph(225km/h)の大型ハリケーンによって地図上から消し去られたのです。テキサス歴史財団の推定では、1,900エーカー(770ヘクタール)の土地に3,600軒の家と600の会社がありましたが、それらがすべて瓦礫と化したそうです。さらに同財団によれば、ガルベストン・ハリケーンによる死者は、島の人口の6分の1にあたる6,000〜8,000人と予測されています。
中国・四川大地震(2008年)
2008年5月12日、中国中南部の多くの地域においてマグニチュード7.9の地震が発生し、多くの人命が失われました。アジア防災センターによると、震央であった四川省では、この地震によって土砂崩れや建物の倒壊が相次ぎ、約7万人が死亡したそうです。土砂崩れに関する著書『Landslides Hazards, Risks, and Disasters』に掲載された研究によると、四川大地震の土砂崩れは、地元の川や小川に少なくとも828の土砂ダムを瞬時に発生させ、大規模な洪水を引き起こした、とのことです。また、NASAは、軍人がこれらの意図しない土砂ダムを撤去する前に、激しい雨が降ったことによって問題がさらに悪化したと報告しています。
オーストラリア森林火災(2019年〜2020年)
オーストラリアでは、2019年〜2020年にかけて、現代史上最悪の山火事が発生しました。オーストラリア議会によると、この山火事による公式の死者数は33人でした。BBCによると、さらに445人が山火事による煙を吸引したことが原因となって死亡し、4,000人以上が不具合を訴えて入院したそうです。 災害慈善センター(Center for Disaster Philanthropy)によると、2019年9月〜2020年3月にかけて、オーストラリア南東部の森林4600万エーカー(1900万ヘクタール)が燃やされたそうです。オーストラリア議会によると、山火事の大半は落雷によるものだと考えられています。
ハリケーン「マリア」(2017年)
NBCニュースによると、2017年9月20日、プエルトリコは前世紀で最も死者の多い自然災害に見舞われました。アメリカ地球物理学連合(AGU)によると、米国を拠点とするハリケーン「マリア」は、過去60年間にプエルトリコに影響を与えた129のハリケーンの中で最も平均降雨量が多かったそうです。
この大型ハリケーンは、プエルトリコに41インチ(104cm)以上の降雨をもたらし、壊滅的な大洪水を引き起こした。ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン誌(NEJM)に掲載された研究によると、ハリケーン「マリア」によって4,600人以上が死亡しました。